「Affect」と「Effect」の違い
「affect」 と 「effect」は、英語のネイティブスピーカーでも混同しがちです。
発音は似ていますが、意味は同じではありません。
文章の中で「affect」と「effec」tを誤って使ってしまっている人も、このブログをお読みいただければ2つを区別できるようになるはずです。
Affectの意味
ほとんどの場合、「affect 」は何かに作用したり、影響を与えたりという意味合いの動詞として使われます。
Untimely rains affected the crops.
(季節はずれの雨が農作物に影響を与えた。)
Global warming is affecting the environment.
(地球温暖化が環境に影響を与えている。)
Effectの意味
通常、「effect 」は名詞として使われます。何かによって引き起こされる結果、効果です。
上の例文を「effect」を使って書き換えてみましょう。
The crops started rotting as an effect of untimely rains.
(季節はずれの雨の影響で、作物が腐り始めた。)
Glaciers are shrinking as an effect of global warming.
(地球温暖化の影響で氷河は減少している。)
簡単に言えば、作用(affect)があれば、その作用に対する反応や結果(effect)があるということです。したがって、両者を混同してしまえば、意図した文意が完全に崩れてしまいます。
学術ライティングで「affect」と「effect」を正しく使う
アカデミック・ライティングでは、明確さを保ち、単語の選択を誤らないことが重要です。言葉の取り違えから生じる誤解は、論文リジェクトの原因ともなりえます。
以下に、正しい使い方の例を示します。
誤:We studied the affect of paracetamol on the immune system.
正:We studied the effect of paracetamol on the immune system.
(パラセタモールの免疫系への影響を調査した。)
誤: How do electromagnetic waves effect the environment?
正:How do electromagnetic waves affect the environment?
(電磁波は環境にどう影響するか?)
間違った単語は文章全体の質に影響(affect)します。両者の意味を常に意識して、正しく使うようにしましょう。