“On”、”Onto”、”On To”の使い分け方
On、Onto、On toとは?
Onは、表面上の位置や場所を示すのに使われる前置詞です。
Ontoは、ある特定の位置や場所から別の場所に移動することを示す前置詞です。
一方、On to は、2つの単語として、on が句動詞(動詞+副詞、動詞+前置詞などのまとまったフレーズ)の一部である場合に使用されます。
前置詞は、文中の単語同志の関係を表す、英語には欠かせない要素です。具体的な状況を表すために用いられる前置詞にも、意味やスペルが近く、使い分けが難しいものがたくさんあります。間違った単語を選択しないよう、その違いを誓いしなくてはなりません。
On、onto、on to はそのような紛らわしい前置詞の一例です。多くの人が同じように使っていますが、全く同じ意味ではないのです。
では、この3つの違いは何でしょうか?文の意味をどのように変えるでしょう?そして、どの前置詞をどこに使うべきでしょう?
それぞれの例文を見ながら、疑問を解決していきましょう。
On
On は、場所や表面上の位置を示すのに使われます。
I have left the file on your desk.(あなたの机の上にファイルを置いてきました。)
Apollo 11 was the first to land humans on the Moon.(アポロ11号は人類を月面に着陸させた最初の宇宙飛行である。)
Onto
Ontoは、何かが特定の位置や場所から別の場所に移動することを示します。最初はその場所に存在しなかった物体が移動したことを表します。
They climbed onto the roof to gaze at the starry sky.(彼らは星空を眺めるために屋根の上に登った。)
Why don’t we step onto the dance floor?(いっしょにダンスフロアに上がりませんか?)
On to
On to は、2つの単語として、on が句動詞の一部である場合に使用されます。句動詞とは、2つまたは3つの単語が合わさって1つの動詞のように機能するものです。句動詞の一部として使用される場合、on は場所を表しません。
Please log on to your computers. (各自のコンピュータにログオンしてください。)
You must hold on to your dream, no matter how challenging it gets.(どんなに困難な状況でも、自分の夢を持ち続けなければいけない。)
On、Onto、On to – の違いは?
上述したように、onは物が特定の場所に存在することを示し、ontoは物が特定の場所に向かって移動することを表現します。この違いをよりよく理解するために、この2つの前置詞を同じ文の中で使い、その意味がどのように変わるかを見てみましょう。
Susan strolled on the bridge with her dog.(スーザンは犬を連れて橋の上を散歩した。)
この文章では、スーザンはすでに橋の上にいて、ペットを連れてのんびりと散歩を楽しんでいるところだと理解できます。では、on を onto に置き換えてみましょう。
Susan strolled onto the bridge with her dog.(スーザンは犬を連れて橋に上った。)
この文は、スーザンが最初は橋の上にいなかったことを表しています。彼女は他の場所にいて、橋の上に移動したのです。つまり、ある場所から別の場所への移動が前置詞ontoによって表されているのです。
そして、on toは、onが句動詞の一部を構成し、それに続くtoが、文と目的語をつなぐ前置詞となる場合に使われます。
Susan strolled on to the bridge with her dog. (スーザンは犬を連れて橋まで散歩した。)
簡単な覚え方
物の場所や位置を伝えたいときは、onを使います。
Ontoの「to」は、「○○へ」と覚えることができます。つまり、どこかの場所に向かう動きについて話すときは、ontoを使います。
もしonが句動詞の一部である場合は、2語に分けて、on toを使います。
<onが使われる句動詞の例はこちら>
Add on, turn on, plan on, take on, build on, decide on, hold on, try on, go on, work on, pass on など
On、onto、on toの正しい使い方をマスターしたところで、他の紛らわしい英単語についても、ぜひチェックしてみてくださいね。